
| 荻田泰永 おぎたやすなが |
| 身長176cm 体重77kg 右利き |
| 1977年 神奈川県出身 1999年 大学中退後、テレビで偶然極地冒険家の大場満郎氏の存在を知る 2000年 大場氏の主催した北極の旅「大場満郎と北磁極を目指す冒険ウォーク 2000」に参加。カナダ北極圏の村、レゾリュートから北磁極(北極点 ではなく地磁気の極点)までの700kmを35日間で踏破 2001年 単独での北極の旅を計画するが、準備不足でトレーニングに変更。レゾ リュートに一ヶ月滞在。そこで冒険家の河野兵市氏と出会う 2002年 極北カナダヌナブト準州の村レゾリュートから同州グリスフィヨルドまでの 450kmを単独徒歩で24日間かけて到達 2003年 極北カナダ、ビクトリア島冬季単独徒歩行を行う 極北カナダ、ビクトリア島真夏のツンドラトレッキングを行う 2004年 小嶋一男隊長の国際犬ぞり隊に参加。グリーンランド内陸氷床2000キロ 犬ぞり縦断行 2006年 秋のツンドラトレッキング、翌年の計画に向けて情報収集を行う |
| 好きなもの 北極、甘いもの、スポーツ(特に陸上) |
| 嫌いなもの 満員電車、タバコの煙、ヘビ |
| なぜ北極に行くのか? |
| 初めて北極に行ったのが2000年だった。それまでは北極どころか登山もしたこともないし、第一外国に行くのも初めてだった。つまり初めての
海外が北極だったわけだ。 それまで平和な日本でのほほーんと過ごし、何となく自分の生息圏外に出てはみたいが何をして良いか分からない、そんな状況があれよあれよと言う間に 気がついたら北極の氷の上を歩いていた。ある種のカルチャーショック、しかも相当強烈なヤツをガツンと打ち込まれて体を貫通したような感覚だった。 中学生のときの卒業文集にこんなことを書いていた。「僕は今の10年後、25歳までに納得した人生を送っていなかったら自分に革命を起こして 人生の全てを変える。25歳の荻田泰永よ、人生楽しいか?」要約するとこんなカンジである。元来アマノジャクで人と同じ事をするのが嫌いで、 「世の中全てが右を向けば俺は左だ!」みたいな所がある。今年2002年、ちょうど25歳である。どうやら革命は起こさずに済みそうだ。 元々変身願望があったところに北極という超異世界に放り込まれたことで、「これだ!!」という感覚を得たのだ。 北極には何も無い。美しい風景があるわけでもない、毎日同じ光景の繰り返し。歩いている間は毎日クマに怯え、安心して熟睡も出来ない。しかし だからこそ本能に忠実になって、判断力、洞察力、行動力をフル活用する必要がある。脳幹に忠実になるのだ。 毎日歩き、テントを張って飯を食い、寝て起きてはまた歩く。単調な毎日だが生きている実感がある。周囲に流されることで思考停止状態に陥った 日本社会よりもはるかに生きている実感がある。 だから僕は北極に行くのだ。 |
| なぜ北極に行くのか?2004年 |
| 2004年の今、なぜ北極に行くのかというと、上記の動機にプラスする部分ができてきた。確かにスタートの動機は自分に変化を求めてかもしれないが、
何度も重ねて北極へ行くうちに新たな動機ができてきたのだ。北極と言ってもなかなかイメージが掴みにくいかもしれない。私もはじめはそうだった。
ところがいざ行ってみると、広大なワイルドライフには多くの動物がのびのびとゆったりと生きているし、その地で数千年も昔から適応して生きてきた
人々がいる。彼らの文化があり、歴史がある。またその地の謎を探ろうとやってきた西洋の探険家たちがいた。彼らの歴史もある。 そんな北極の一面を知った時にたまらないワクワク感を覚えた。「あの動物は夏になるとどんな生活をしているんだろう」「イヌイットはどんな狩りをするんだろう」 と自分の全く知らない世界にモウレツな好奇心が沸いてきたのだ。 「同じところに何度も行って飽きないの?」なんて聞かれることがあるのだが、飽きるどころか行く度に新たな発見があり、 それを疑問に思うとまた行きたくなってしまうのが現状なのである。「同じところに何度も行くと飽きる」なんていう発想は、通りすがりの観光客が発する言葉だ。 観光地の表面上取り繕ったところだけ見て、「ふーん、あっそう」で帰ってくるのか、一ヶ所に惚れ込んでとことんまで追求するのかの違いだ。 「私は世界中の○○カ国旅行しました」なんて自慢したって、「じゃあそこで何を見て、何を感じて、どう思ったんだ」と聞かれて何も答えられなかったら 何の意味も無い。 こんなことをやっていると、周りの人は「冒険家」だなんて言ってくる。別にそう呼んで欲しいわけでも、呼んで欲しくないわけでもなくどっちでも良いのだが、 「冒険家」なんて勝手なイメージで「世界中あちこち行ってるんでしょうね、何カ国くらい行ったことあるんですか?」なんて事も言われたりする。 そんな時は話がしらけるのは承知で「いや、北極しか行ったこと無いですよ」と答える。事実その通りだからしょうがない。 触れれば触れるほど、知れば知るほど人を惹きつける魅力に満ちた広大で美しい極地。その魅力を求めて、ワクワクする為に北極に行くのだ。 |